尾崎豊を聞きつつ、財田カーブを目指します。「行儀よく、まじめなんか糞くらえと思った。夜の校舎窓ガラス壊して回った」尾崎豊の卒業を口ずさみます。
しかし、当の尾崎豊は結構生真面目だったようです。結局、まじめの呪縛から抜け出せずにドラッグをしたり、不倫をしたり、エンディングとしては死ぬことで伝説になったんだろうと、考えを巡らせます。ロッカーは退廃的で早逝であるべき、などあるべき論は人を悩まします。結局、まじめな尾崎豊は典型的なあるべき論の犠牲者である気がしてなりません。これからは、何を言われても「これでいいのだ」と鼻毛を5センチ伸ばして鉢巻をまいて、力強く言い放てるようにしたいものです。
あれこれ思いを巡らせているうちに、財田カーブにとうちゃこ。ちなみに、この「とうちゃこ」はNHKBSの心旅で日野正平さんが目的に着いたときに「とうちゃこ-」とつぶやくのを踏襲しています。日野正平さんと言えば、古谷一行さんと湯けむり・混浴シリーズで女の人とお風呂に入っていたのを思い出します。子供も起きているそこそこの時間に、混浴でおっぱい出しまくりです。昭和とは今から思えば、ずいぶんアナーキーな時代です。
それはさておき、撮影に取り掛かります。山脇踏切を渡り、踏切横から列車を待ち構えます。
こちらも3両編成です。
これでこちらでの撮影はフィニッシュ。初めて来たときは、ちょうどこの時間でした。その時に安倍首相が銃撃され、なにか無力感に襲われ撮影をやめてすごすご家に帰ったことを思い出します。
人は7割ネガティブなことを考え、9割は前の日以前のことをずっと考えているそうです。そのループを断ち切るのが酒であったり、ドラッグであったりするのかもしれません。とにかく目の前のことを集中して一生懸命やる、そこことの積み上げだけ考えて生きることができれば幸せなんだろうと思います。ここからは、ゴダイゴのガンダーラが、脳内を巡ります。GO DIE GO、輪廻転生をもじっているそうです。「生きることの苦しみさえ、消えるというよー」
だんだんネガティブになってきていますので、元気を出して佃駅方面を目指します。
コメント