JR西日本 桃太郎線をゆく③

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城跡を散策します。石垣や模擬天守もなく公園という風情です。

本丸には清水宗治公の首塚があります。

町おこしのためののぼり旗です。

「浮世をば 今こそ渡れ 武士の 名を高松の 苔に残して」宗治公の辞世です。

浮世=諸行無常の世界、この世ははかなく、そして人はいずれかは死ぬものだ。いつどうなるか分からないような人生だったが、私は武士として気高くこの今生とは別れを告げるつもりだ。無常のこの身の上だが、この身が滅びようとも高松の地が苔むすほどに繫栄し、一命を賭して高松を守った男がいたと誰かが思ってくれたらそれでいいのだ。

的なニュアンスでしょうか。来る途中に啓発本的な本を読みながら来ましたが、その本の中に「時間だけはコントロール」できないというようなことを書いていました。本当は時間だけでは無くて、生身の我々がコントロールできることなどほとんど無く、無常であることを昔の人はより強く感じていたのだろうと思います。その中で、自分が名誉のために死ぬことは自分でコントロール(選択)するという過酷な世界です。今の世界に思うことは、自分の生きる世界に向き合わせない、考えさせない、選択をさせないようにと誘導されている気がしてなりません。コントロールされ毎日餌が食えるが豚舎でつながれた豚が良いのか、どんぐりや木の実が食えるかどうかという厳しい世界だが己で生きるイノシシが良いのか、考える時があります。衆議院選挙の投票日だったので尚更そう感じたのかもしれません。

一通り高松城跡を堪能しましたので、そろそろ駅に向かいます。隣接したお寺にも史跡があるようなので、道すがら寄りながら帰ります。

ありがとう高松城。

こちらは自刃をした場所の様です。

このやぶで家来が「先に三途の川を渡り殿を案内する」と刺し違えたとかなんとか。この時代だと戦に負けると一族郎党が自死をせざるを得ないハードな時代です。

どうやら日蓮宗の寺院のようですが、心を込めて南無阿弥陀仏を唱えて宗治公の遺徳を偲びます。

住職おススメ!!とポップ感はありますが墓地の中にがっつり立っていて、若干居心地の悪さは感じます。

最上稲荷の大鳥居を眺めつつ備中高松駅を目増します。曇天で、晩秋から冬を連想させます。

何かの切符売り場です。駅も近いので、ここから初詣用にバスを出しているのでしょうか?

行きとは違い、駅東側の踏切を渡ります。

稲荷参道踏切、そのままのネーミングの様です。

参道から大鳥居を望みます。

駅に戻ってきました。朝から、ほぼ飲まず食わずで13時過ぎまできたので喉がカラカラです。

自販機でコーラを買ってベンチで一息つきます。正面のお姉さんはパックリ足を開いてましたが、私の気配を察知したのか足を閉じました。レーダーが付いているようです。

駅名標はピンクです。桃太郎の桃色なのでしょう。

最上稲荷の駅ということで、駅のホームには鬼太郎ハウスのようなものがズラリと並んでいます。

縦バージョンも撮影してみます。

総社方面から岡山行きが入線です。

総社行きに乗りこみます。座れましたが、シートは満席です。横のお姉さんが、またまたグラングランするほどに熟睡しています。

車窓を眺めつつ、終点の総社を目指します。次に続きます。

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この記事を書いた人

オーバー50の四国在住のおっさんです。
愛機オリンパス OM-D E-M5 MarkⅢで
土讃線の鉄道風景をメインにJR四国の鉄道風景を撮影します。

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