山陰本線の大ターミナル駅米子駅を目指します。米子駅は山陰本線、伯備線、境線の3路線が発着します。途中の御来屋駅は山陰本線最古の駅で、大山の牧場で肥育した軍馬を境線で運んでいたとか、いないとか。文明開化以来、帝国主義、軍国主義はほぼセットであり日本も西欧列強と肩を並べるには軍事の強化は必要だったので、軍事拠点拡大のために鉄道を敷いたというのはそれほど珍しくは無いものと思われます。山陰という雪寂びたイメージとは違い、大山のふもとは明るく富んだ土地という印象です。御来屋駅の次の名和駅を通過したとき、南北朝時代に後醍醐天皇が頼った名和長年の名を冠した駅なのか?と束の間歴史ロマンに酔いしれます。

大山町の辺り、進行方向右側の海際です。左手にはちらちらと大山の姿が見えてきます。伯備線との合流辺りは貨物ターミナルになっており、米子駅が近いことを知らせてくれます。今までは単線だったのが複線になり、対面から「やくも」が走ってきます。このあたりは「やくも」の撮影ポイントがかなりありそうです。ゆっくり撮影旅行をしたいと考えているうちにスーパーまつかぜが米子駅に入線します。
ここでかなりの乗客が降りて車内はガラガラとなります。
米子出発しますと中海が見えます。

写真を写そうとしますが、高速走行と周りの建物でうまく撮影できません。

宍道湖、中海、海なのか湖なのかよく分かりませんが、見た目は完全に海です。琵琶湖も見た目は完全に海ですし。
きょろきょろしていると松江着です。若い時に会社の旅行で松江のワシントンホテルに泊まった記憶があります。品行方正な町で、酒を呑んだおっさんが喜ぶ施設などなかった記憶があります。今はどうなのでしょうか?思い出に浸っていると松江駅発車です。
松江を越えるといよいよTHE・山陰本線という感じのエリアに入ります。
次につづく。
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