ずいぶん前になってしまいましたが、四国の鉄道完全乗車を達成すべく阿佐海岸鉄道に乗ってまいりました。高松からJR四国経由で行くとなると、今日中に帰って来れるかどうかということになります。当然に列車に乗るために車で出かけるという、なんともへんてこりんな事態ですが致し方ございません。織田信長風に言えば「是非に及ばず」です。この「是非に及ばず」ですが、今風にいえば「オーマイガー、なんてこった」という意味の様で、時代劇ではしたりしたりという感じですが、なんてことは無いのです。
高松から阿波海南駅までは150キロくらいあるのでしょうか?以前、「特急むろと」に乗りに行ったときは早朝3時に高松を出発し、6時くらいに着いた記憶があるのでたっぷり3時間はかかると思われます。
流石に一人では辛いので、いつもの会社の後輩O君に「暇なら阿波海南にDMVに乗りに行かない?」とLINEをしてみます。すかさず「暇してるのでOK」とのことで、早速阿波海南駅を目指し高速道路をひた走ります。

本当は薬王寺のあたりで食事をしたり、寄り道をしてきたのだけどその時の写真がごっそりスマホから無くなっています。最近スマホを変えたのと、動画をスマホで撮っているのであっというまにデータが一杯になるのでなんだかんだやっているうちに消失してしまったようです。ああ、残念と思う気もするものの、キリがないからこれはこれで良かったのかもと自分を納得させます。

この時は卒倒しそうなくらい暑かったです。クーラーの無い駅舎で、列車待ちの人たちがウロウロしています。

普通列車がやってきます。後ろの山がワイルドで、何か世紀末的な感じがします。おそらくJR四国では予土線と双璧をなす赤字路線です。この3月のダイヤ改正で「特急むろと」は廃止、普通列車の廃止も遠い未来では無さそうです。

さらに1枚。
動画はYOUTUBEにアップしておりセーフ。ご覧くださいませ。

終点感が素晴らしい。そして、なにやら別の線路が見えております。

列車から降りるとバス停があり、そこにバスが来たと思うとなんということでしょう。バスがトランスフォームして列車になって線路を走ります。

このあたりでご陽気な「阿波踊り」のリズムに合わせてバスがトランスフォームします。

向こうからバスがやってきて走り去ります。

そしてこの先にある道の駅から引き返して戻ってきました。チケットは「発車オーライネット」で指定席を取ることが出来ます。ネットの予約画面を運転手さんに見せると「道の駅から乗ってこんなあと思ってましたが、ここから乗るんですね」とのコメント。始発が阿波海南だとすっかり思っていたのですが、道の駅が始発だったようですが、なにはともあれめでたくライドオンです。乗車のシステムとしては予約なしでも、空いていれば普通のワンマンバス風に利用できるようです。「こことここは予約なんで、そこ以外に座っておいてください」的なシステムです。皆さんDMV目当てで車でここまで来て、子供さんとお母さんが一駅だけ乗って、お迎えに来ているお父さんの車に合流していました。
トランスフォームの動画も撮影はしましたが、乗客のかたのお顔がばっちり映りすぎているのでNG。技術があればモザイク入れたりできるのでしょうが・・・。現地でみればよいぞよ、という神のご意思なのでしょう。

乗り心地は「なにやら忙しそうな列車」です。車輪が小さいのかガタゴト忙しい感じでだった気がします。それと、なにやら極端に短いトンネルを何度も通ります。これは町内トンネルと言って、宅地造成でかつては山だったけれど周りはすっかり平地になってしまってトンネルだけかつての姿を残しているようです。

さらに1枚。
このあと「道の駅 宍喰温泉」で来たバスで折り返しです。ほかの交通手段で帰ることは出来ないのか?運転手さんに聞いてみますが「これが本日最終」とのことなので大人しく往復します。
このあとまた3時間かけて高松に車を走らせます。この日は妻が高知の実家に帰っているので、急いで家に帰る必要もなかったので八栗寺の参道のあたりから夜景を撮ってみようともうひと踏ん張り。

このあと、スーパーでおつまみとビールとウイスキーを買ってハイボールを飲みました。
とりあえず東四国の鉄道旅は完全乗車しました。(阿佐海岸鉄道のバス区間除く)
あとは伊予鉄と、とさでんの後免から市内と桟橋行きを乗ればコンプリート。
年末年始で完全制覇をしたいなあ、と思いつつ年末まで忙しいだろうなあと一抹の不安を感じつつ日曜日の朝を過ごしています。
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