令和5年8月 山陰本線をゆく⑥

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「はまかぜ」に乗るためにホームに上がっていきます。

ヘッドマークも何もついていません。一瞬、「これなのか?」と不安になります。

乗り込んでみると、だれもいません。「これは回送車なのか?」とさらに不安が募ります。

不安にさいなまれながら、指定席に座ります。そうこうしているうちに、車内放送が始まり一安心。まだまだ発車まで時間があるので、誰かは乗ってくるだろうと思っていましたが一向にその気配はありません。

これは車両全部が私だけの貸切車両のようです。うれしくなって、もう暑いし全裸にでもなってやろうかと思うくらいの解放感を感じます。全裸にはなれないので、膀胱をリラックスさせようとズボンのベルトを緩めて、万全の態勢で発車を待ちます。

キハ189は時速120キロ程度で、スムーズに走っていきます。

山陰という感じの、きれいな日本海が見えます。

途中で家族連れが乗ってきて、小学生と思われる男の子が余部橋梁のあたりでは、私の前後の席を行ったり来たりしながら写真を撮ったり動画を撮ったりしていました。我が家も、夏休み家族旅行をしたのを懐かしく思い出します。うちの息子も、全然じっとしていられなくてどうなることかと思ったものです。

夢千代日記の湯村温泉。ギリギリ私くらいの世代しかわからないと思います。私も吉永小百合が、芸者さんの役で出てたNHKのドラマ?という程度しか記憶がありません。

ああ、ここがそうだったのか・・・。と少しだけ感情が動きました。

続いて城崎温泉です。ここは昔、姫路から播但線の乗って宿泊したことがあります。なかなか風情がある場所です。志賀直哉の「城崎にて」の舞台になったとか、ならないとか。読んだことが無いのでよくわかりません。

ずいぶん昔、職場で旅行にいくというのどかな時代に城崎温泉に来たことを思い出しました。幹事の後輩が、JTBの旅行クーポンを忘れて、旅館のチェックインで全員が凍り付いたことを思い出しました。

昔のことを思い出しているうちに、乗り継ぎ駅の豊岡にとうちゃこです。

豊岡といえば、帆布のバックが有名です。というか、四国の田舎ものなのでその程度しか知りません。

ここで「はまかぜ」とはお別れです。

ありがとう、はまかぜ。

そして、その⑦に続く。

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この記事を書いた人

オーバー50の四国在住のおっさんです。
愛機オリンパス OM-D E-M5 MarkⅢで
土讃線の鉄道風景をメインにJR四国の鉄道風景を撮影します。

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