水島臨海鉄道をゆく②(2024年9月20日)

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実はこの旅にあたってスタートを水島にするのか、倉敷駅にするのかも迷いに迷いました。地図を見てみると終点の三菱自工前からさらにターミナル駅が見えます。子供を乗せて水島にドライブに来た記憶もうっすらあり、ターミナル駅付近をフラフラ走った記憶があります。もう一度、ゆっくり愛でてみたいと思います。

この猛暑の中、歩いては行けそうにありません。また高度経済成長を支えた水島コンビナート、まさに昭和の匂いの残る労働者の街を散策するのも一興です。このあたりのラーメンがとてもおいしく、息子といろんなお店にラーメンを食べに行ったなあ。本当に懐かしい・・・。

結局は三菱自工の駅前に駐車場がなく、そこがネックで倉敷市駅をスタートとしました。

時間となりましたので改札をくぐります。運賃は三菱自工前まで380円ですが、間違えて360円の切符を買ってしまいます。

駅をキョロキョロ見渡します。

青い森鉄道を髣髴とさせます。

終点感は控えめです。JRの駅の敷地横で遠慮しているのでしょうか。

市民の足として活躍しているのがうかがえます。目の前にはJRの線路が広がります。

ワンマンカーが入線してきます。

なぜかあたふたしてうまく写真が撮れませんでした。慌てて旅の計画をしたので、メンタルが整っていないようです。ほどなく出発します。

中はロングシートとボックスシートがあります。MRT300形は水島臨海鉄道用の車両だそうです。JR四国の愛媛県でよく走っているキハ54のような感じでしょうか。駅の間も近く、ほぼ加速せず徐行のまま駅と駅を結ぶ感じです。車窓も倉敷の市街地を経て、水島の繁華街を抜け最後は工業地帯に入ります。

乗客のほとんどは水島駅で下車し、私とおそらく鉄道マニアと思われる女性が終点・三菱自工前駅で降りました。列車はそのまま、ターミナル駅に向かいます。

名前の通り線路の右側は三菱自動車・水島製作所で左側は三菱セメントです。奥にはJFEの工場が建ち並びます。

あと15分くらいで倉敷市駅行きの列車が来ますが、ただ折り返すのも芸がないので水島駅方面に歩いて向かいます。

セメント工場の横には引き込み線の跡があります。

歩道を補修していますが、ここから海に向けて線路がつながっていたようです。

線路を辿っていくと港につながりました。

三菱自工前から西埠頭まで0.8キロの間つながっていたようです。それより前は川崎製鉄線が現在のJFEの工場群まで、三菱石油線が三菱自工駅と反対側から西埠頭につながっていたようです。

また対岸の湾東線でも東京製鉄線、三菱化成線、日本鉱業線が走っていたようです。こちらは貨物ターミナルもありますので、貨物列車ファンには垂涎のスポットではないのでしょうか。元気があればもっとディープな廃線旅ができたとは思いますが、この日も猛暑日でかつ一番気温が高い14時前後と普段クーラーの効いた部屋で仕事をしている私では、耐えることのできない暑さでした。もう卒倒しそうな勢いです。

息も絶え絶え水島駅を目指します。

対岸の製鉄所群です。何度も言いますが、卒倒しそうな暑さです。

素直に乗れば良かった倉敷市駅行きが無念にも倉敷方面に走り去ります。

高架の影を見つけては休みます。

場所によると風が吹き抜けて涼しいのですが、基本的に暑いのでどうにもなりません。

ほどなく水島駅が見えてきます。砂漠を旅する人がオアシスを見つけたような心持です。

自動販売機で速攻でジュースを飲みます。朝から、おしっこも全然出ません。汗が滴り落ちます。

やっとホームで一息つきます。高架なので風が通って汗で濡れたシャツが冷やされます。私も来るときに気がつきましたが、駅名の栄、常盤、弥生など名古屋の地名です。なにやらエロい響きですが、鉄道敷設の際に三菱重工の名古屋から転勤してきた社員が多かったことから故郷の名前を付けたようです。京都の加茂川を模して全国に加茂川という地名があるのと同じロジックのようです。

そんなことを思っていると貨物列車がやってきます。

切り離されて遠くに行ってしまいます。

バックしてきます。

そしてまた遠いところに行きます。

そしてまた戻ってきます。

ここで貨車と合体。

そして工場群の方へ走り去ります。今日は水島臨海鉄道に来て正解だったな、と思います。

ほどなく帰りの列車が入線です。来た列車と同じです。

水島コンビナートに別れを告げます。

本社社屋でしょうか。昭和を感じさせる町並に、いかにもという貫禄で建ち並びます。

ゆたりとした時間がながれます。

倉敷の市街地まで帰ってきました。山陽本線とすれ違います。

倉敷駅が見え始めます。そろそろ水島臨海鉄道の旅もフィナーレを迎えようとしています。

終わってみればあっという間でした。列車のスピードもそうですが、まるでうたた寝をしていたら知らないうちに終着駅についていたような心持です。でも酷暑のダメージは確実に残っているで、夢ではなかったです(笑)

2024年10月27日に鉄道フェスタを開催するそうです。

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この記事を書いた人

オーバー50の四国在住のおっさんです。
愛機オリンパス OM-D E-M5 MarkⅢで
土讃線の鉄道風景をメインにJR四国の鉄道風景を撮影します。

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