JR西日本 桃太郎線をゆく②

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岡山駅に到着しましたが、ホームは祭りのようでなかなかエスカレータに乗ることが出来ません。桃太郎線の乗り継ぎが5分程度だったと思いますが、なかなかそちらのホームに渡れません。

急ぎながらスマホで撮影です。横を通りすぎた女性が「遅れちゃう」とつぶやきつつ、わっせわっせと走って行きます。そんなに時間なかったけ?と列車の前に来たところで、出発のチャイムが鳴ります。ギリギリセーフで総社行きに乗りこみます。

これはどこの駅で撮影したのか分かりませんが燃える男の真っ赤なキハです。列車は、のんびりと走ります。この路線は高校沿線で学生さんが次々に下りて行きます。大安寺、一宮と大学の先輩や後輩が通っていた高校と同じ駅名が続きます。ああ、彼らはここで青春時代をすごしたんだなあと感慨にふけります。

そうこうしていると目的地の備中高松に近づきます。車窓から最上稲荷の大きな鳥居が見えます。鳥居と言えば、津和野の太鼓谷稲荷神社も有名です。太鼓谷稲荷神社は山塊に立つ鳥居を借景での列車撮影が有名なスポットですが、近年木が大きくなりすぎて鳥居が隠れてしまっているようです。先日妻の実家に帰った時ですが、大田口俯瞰のあたりも木が大きくなってずいぶん土讃線の線路の方面が見えなくなってきたと話をしたばかりでした。あちらも木を剪定したらという地元の意見もあったようですが、もう少し木が成長して安定してきてからねと言っているうちに木がかなり大きくなりすぎているとか、いないとかです。(あくまで部外者の妻がいうことですので、真相はわかりません)

備中高松駅に到着です。ワンマン運転ですが、運転手横のボックスに切符を入れるのではなく自動改札のところの集札箱に切符を入れるようです。こちらは途中下車なので、切符は持ったままで改札を出ます。それにしても、このシステムでもれなく運賃が反映されているのか心配になります。岡山駅の改札に入るには最低限度の運賃は支払う必要がありますが、悪い考えをすればいくらでもできそうです。そういう人はいないと信じて次を急ぎます。

駅を出て駅前を愛でます。

備中高松城に向かうべく線路沿いをまずは歩きます。鄙びた跨線橋があるので撮影をします。

踏切を渡り備中高松駅のホームを愛でます。

総社方面も眺めます。おそらく私と同じ目的で来ていると思われる若者が前を歩きます。彼を追いかければ備中高松城に辿り着けるだろうと、チラチラ見ながら散策をします。

水攻めを意識しているせいか、ただの排水溝ですが意味ありげな気がして激写してしまいます。

何やら意味深な名前の橋に辿り着きます。さてさてと、立札を読みます。

なにやら生々しい感じになってきます。

橋の向こうにこんもり見える森が城跡のようです。いざ参らん。

しばらく歩くと到着です。子供が小さい時に冬の夕方に家族と来た記憶があります。薄暗い中、首塚、胴塚とか回って妻から「なんてところに連れてくるのよ」と怒られた記憶が蘇ります。あの時は、原っぱみたいな印象でしたが駐車場も整備されかなり明るい印象です。車も近県のナンバーもチラホラ停まっており入れ替わり立ち代わりの盛況ぶりです。

戦国時代のことなのでおそらく立派な天守閣はなく、砦というような風情であったと思われます。

右手のこんもりしたところが本丸です。

立派な資料館があり、高松城と清水宗治の紹介のビデオを上映しています。中国大返しでこの後、天下を獲る豊臣秀吉が戦を終わらすために清水宗治の命と引き換えに和議に応じ城兵を助ける約束をします。宗治は部下を助けるために命を投げ出します。船の上で舞い、辞世を読んで割腹をするのですがこれがその後の切腹のスタイルになったとビデオでは語っていました。急ぐ秀吉も最後を見届けるまではその場を離れず、宗治の勇猛さを称えた的な説明でした。確かにそうともとれるけれど、機械のような冷徹さで攻め続け、秀吉が自分の目で死ぬまでは誰も信用しなかったのだろうし、そうでないと自分も生き残れなかったのだと思うと戦国とはなんとも地獄のような世であっただろうと、思わずにいれらません。私など常に詰めが甘いので、一発逆転を許して寝首をかかれたことでしょう。

近隣を洪水が襲った時の写真が展示してあります。あの浮島のようなところに押し込められ、見えるいたるところにウンカのごとく3万の兵がひしめくとなると精神的にも辛かっただろうと思われます。想像しただけで相当にエグイです。

備前焼っぽい宗治公の像です。1時間くらいで引き上げて総社に向かうつもりが、妄想をしながら歩いているとあっと言う間に時間を消費します。

気がつくと乗ろうと思っていた列車が総社に向かって走り去ります。

もう1時間妄想城跡旅を続けます。

長くなりましたので次に続く。

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この記事を書いた人

オーバー50の四国在住のおっさんです。
愛機オリンパス OM-D E-M5 MarkⅢで
土讃線の鉄道風景をメインにJR四国の鉄道風景を撮影します。

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