10月のことですが、毎週月曜日に出席しなければならない会議があるのですが、なんと私の案件がありませんでした。年間に数回あるかないかのタイミングです。わが社も一応上場企業ですので、ワークライフバランス、ダイバーシティなどを掲げていますので、渋い顔をする上司を尻目に月曜日の休暇を申請します。
週末近くになると、時々戯れにe5489でサンライズ瀬戸の乗車券が取れないものかと検索をするのですが、なんと休暇届を出した木曜日の夜、空席があるではないですか。たまにノビノビシートがあっても個室の空席はここ最近見たことがありません。10号車ソロの1と2が行けそうです。早く予約しなくてはと、焦って震える手で「ソロ」はどんな部屋なのかネット検索をします。どうもベッドの幅は「シングル」と同じだけど、モーターの付いた車両の寝台が「ソロ」、モーターの無い車両の寝台が「シングル」で天井の高さが違うようです。別に寝るだけだし、天井の高さがどうこうというのは関係なく早速予約をします。何度も本当に予約が出来ているのか、確認をしましたが間違いなく予約が出来ています。
翌日は朝からソワソワします。都合よくこの日は、定時退社の日です。一刻も早く家に帰り、風呂に入り旅行の準備をしなければなりません。仕事が終わると脱兎のごとく職場を離脱しコトデンに乗り込みます。風呂に入りゆっくりしていると、ゆっくりし過ぎて時間ギリギリとなります。慌てて高松駅に向かいます。

高松駅に到着します。ビールと酒は家から持参をしていますので、駅のコンビニでつまみを買います。しがないサラリーマンの身ですので、節約するところは節約をしなければなりません。本当は家の近くのドラッグストアでつまみを買って来ようと思っていたのですが油断をしたせいで思わぬ出費を迫られます。

切符を発券して改札機に通しますが、係員のところへ行けとゲートが開きません。言われるがままに有人の改札を通過します。9時前発車の高徳線のキハを激写します。昂ぶる気持ちが抑えきれません。

入線してくるサンライズを撮影しようと、9時前からベンチに座って陣取ります。
手早く撮影を済ませ、早速乗り込みます。とりあえず自分の車両がどんなものかとウロウロしますが、なにせ通路が狭いので大きなキャリーを引いた人とはすれ違いが大変です。自分の部屋の反対側に自動販売機があったのですが長蛇の列が。よくYOUTUBEで聞く、シャワー券の自販機に並んでいるようです。高松の自宅から来る分には家で風呂に入ればいいのだけれど、観光をして列車で寝るとなるとこれも死活問題なのかもしれません。

唯一の寝台特急が高松と出雲とはなんだか不思議な気がします。新幹線が無いのが、かえって功を奏したようです。

私と同じように車内をウロウロしたり、彼女を連れた若者が「ここがソロで云々」とルームツアーをしています。こちらは一杯やろうと早々と部屋に入ります。荷物を入れていると通路を通る車窓さんと目が合います。「切符を拝見します」と検札が済みました。以前サンライズに乗った時に、発車してから検札に来た記憶があって「どのタイミングで来るんだろうか」と気になっていたことが解決です。「ご協力ありがとうございます。それでは、おやすみなさい」となかなか列車のなかで聞かないフレーズにテンションがさらに上がります。

この2番が今夜の寝床です。

階段を上がってロフトのような部屋になります。

リュックサックについた「スマイルえきちゃん」は残念ながら、この旅のどこかで帰らぬ人となってしまいました。残念。

出発シーンを撮影しようとスマホをセットします。

発車とともに一杯やろうとスタンバイします。

結局、発車までにビール2本を飲んでしまいワンカップで酒を飲んでいるといよいよ出発です。
こうして3泊3日の東京近郊旅が幕を開けました。
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