マイクロフォーサーズで撮る JR四国 土讃線・しまんと1号を撮りに土佐北川駅をゆく(2024年7月28日) 

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いつもは、32号線に向かって穴内川を渡って帰るのですが橋を渡らず「ゆとりすとパーク」へ続く道を登ってみます。橋梁を上から眺めようという趣向です。

急な坂を登って、木の間から橋を眺めます。ご覧の通り、塗装をしているらしくシートがかかっています。また、秋の紅葉にでもなれば、紅葉をバックに撮影に来てみようと思いつつ山を下ります。

川の北岸の道を、高知方面に向かいます。民家も少なく、木が道に大きく出ているところがあります。ここも、そろりそろりと山に帰ろうとしています。草を刈るという行為が、どれほど尊い行為だったのかと改めて感じます。亡くなった妻の祖母は、山の急斜面の畑に90歳近くまで来る日も来る日も出ていました。あれは畑に草が生えないように、草を抜いていたのでしょう。目に見えないところで、しっかりと土地を守っていたのだと今更ながら思います。

しばらく川沿いを走って、32号線に再び出ます。このまま、大杉駅方面に帰ろうかとも思いましたが、ここまで来れば久しぶりに土佐北川駅に行ってみようか、ということになります。

駅の奥に民家がありました。ポストもありますので、以前は商店でもしていたような風情です。

駅構内には入らず、橋梁として利用されているであろう通路を歩いてみます。

山深い景色です。川の上なので、ひときわ涼しいです。

鉄骨に刻印がありました。日本国有鉄道、まさか国鉄が民営化されるなんて誰も思いもよらなかったことでしょう。今や国鉄どころか、鉄道さえも無くなろうとしています。無くなることが容易に想像できるだけに、悲痛な気持ちがします。

しばらく通路をうろうろしていると、上りの南風が入線してきます。橋の上はかなりスピードを落としますが、橋を通過づると急激に加速します。山の中に、かなり大きなディーゼル音を轟かせて走り去りました。

橋を下って、駅の全容を撮影しに行きます。

阿波池田行きの普通列車が入線します。カメラを持った若者が、私と同じように通路や駅構内を撮影していました。この列車を撮影して、乗り込んで行きました。

しまんと1号が高松方面からやってきます。撮影をしている橋に、直射日光が当たり始めており私のカラータイマーが点滅しているようです。暑さに耐えられず、ここで鉄道撮影は撤収です。

学生のときに32号線は、ずいぶん走りましたが、学生の時ですら「ずいぶん鄙びた感じ」と思いながら、チラ見していた「豚太郎・大杉店」跡地です。高知県で展開していた、ローカルラーメンチェーンで当時ラーメン屋と言えば、豚太郎でした。

妻の実家の近くの大田口駅付近にも映画館があったように人がたくさんいた時には、ここも街の社交場、もしくはドライバーのオアシスとしてにぎわっていたんだろうと思われます。

今目の前にあると、何かと不満や文句があって大切にしていなかったのに、いざ無くなってしまって初めてそのありがたさに気がつくようなことが最近増えてきた気がします。年を取るということはこういうことなのだろうかとぼんやり考えることも多くなった気がします。とはいえ、この風景は少なくとも私の青春の1ページの風景として、また今日という日の新しい記憶となって私の中に生き続けると思います。

そういう風に、鉄道風景を自分の記憶にしっかり刻みながら、好きな写真を撮っていきたいと思いながら、妻の実家へと車を走らせました。

今日も唯一無二の楽しい1日でした。

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この記事を書いた人

オーバー50の四国在住のおっさんです。
愛機オリンパス OM-D E-M5 MarkⅢで
土讃線の鉄道風景をメインにJR四国の鉄道風景を撮影します。

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