上野発の青森行きの東北本線をゆく⑩(東北乗り継ぎ旅 青森駅~八戸~高松)

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そろそろ、東北乗り継ぎの旅もフィナーレを迎えようとしています。

車内は今まで乗ってきたJRの車両とほぼ同じです。青森駅を出るとすぐさま100キロまで加速して、ぶっ飛ばします。今回もなぜか海に向かって発車すると勝手に思っていました。元来た方向に列車が進んだ時に、びっくりしましたが考えるまでもなく当然です。まっすぐ行くと陸奥湾にドボンです。方向感覚がおかしくなっているので、脳と体が別々の判断をしているようです。

車窓は山間部と海際を走るので、今までの中では四国の風景に近い感じがしました。とはいえ、同じような景色が続くので、飽きてしまって写真もあまり撮っていません。ちょっと雪国っぽい跨線橋があったので、久々にパチリ。

ふと車内を見渡すと緑のライン引きのようなものがあります。四国では見ない謎の器具です。故障しているので云々と書いていますが、正常ならどのような働きをするものなのでしょうか。謎は深まります。

約1時間半を要して八戸駅に到着。

新幹線の駅ですが、こじんまりとして在来線のようなローカル色があってのんびりとした雰囲気です。ここで弁当とビールを買ってホームに降ります。

程なく乗り込みます。おなかが減ったので早速弁当を食べます。

焦ってしまい、弁当の名前を撮る前にくしゃくしゃにしてしまいました。

お値段それなりですが、とてもおいしい弁当です。

盛岡駅付近です。

素晴らしい田んぼの景色です。素晴らしい東北新幹線の旅でしたが、車内アナウンスでは全車指定席のはずなのにデッキに数人キャリーケースに座った人がいました。全車指定というならそんなことはないはずです。どういうシステムなのか疑問を感じつつ、東京に到着です。

東京駅は祭りのような人です。便所もすごい行列です。おちんちんを握った子供がもじもじして、お父さんが頑張れ頑張れと励ましています。どうやら、おしっこを限界まで我慢をしているようです。その気持ちわかるぞ、おじさんも。こちらも便所をすまし、山陽新幹線の改札に。同じ外国人が何度通ってもゲートが閉まって、駅員さんとごにょごにょやっています。「改札はこうやって通るんだぜ」と言わんばかりにこちらも切符を自動改札に入れますが、なんとこちらも通過できず。山陽新幹線の切符入れるのを忘れていました。恥ずかしい。

東京の風景を愛でながら西を目指します。

新横浜駅の風景にも別れを告げます。そして順調に、静岡を通過しようとしていた時に急に減速しだします。子供が「なんだこりゃ」と天井を眺めています。

新幹線は完全に停車し、照明とクーラーが止まります。大人はスマホを見たり下ばかりを見ていますが、子供はキョロキョロしているので停電にいち早く気がついたようです。蒸し風呂のような車中に「宮崎県で発生した地震の影響で、山陽新幹線、東海道新幹線全線が停電しています。復旧までしばらくお待ちください」とアナウンスが流れます。これが、よくある2時間車中に閉じ込められて線路を歩いてバスで輸送というパターンかと心がざわつきます。熱中症で運ばれたらやだなあ、とマイナス思考が駆け巡ります。

どうやら東海道53次の府中宿のあたりです。昔は川を肩車をしてもらって渡っていたのでしょう。昔の女性はノーパンだったというから、女性はどうやって肩車してたんだろうかなどと不謹慎な考えと妄想が膨らみます。

川原ではこの猛暑のなか、ゴールデンレドリバーと戯れる男性がいます。犬も暑かろうに。でも、犬と抱き合ったりして楽しそうだなあ、犬飼ってみたいなあと考えていると復旧したようです。

時間で言えば15分くらいでしょうか。暑さも限界を超えることもなく安心しました。それにしても地震は心配です。身勝手なことですが、南海トラフ地震と言われると他人ごとではありません。ほかの場所であれだけ大きな地震がありながら、自分は関係ないだろうと思っていました。これからは、しっかり現実を見て備えをしようと今回の旅を通していろいろ思った次第です。

新幹線は遅れを取り戻すかのように、爆速で走ります。

新大阪です。

15分遅れで岡山に到着です。アナウンスで接続のマリンライナーや特急に間に合わず、申し訳ございませんと流れます。マリンライナーに乗ろうとしますが、すごい行列です。ここはe5489で指定席を確認すると普通指定席は×でしたが、グリーン席は空席でした。ここは、せかっく作ったJR WESTカードの本領発揮です。1000円のグリーン料金が470円です。普通指定が300円なのでお得感満載です。

真っ暗で眺望は楽しむことは出来ませんが、疲れた時には身に沁みます。

こうして9時前に高松駅に到着です。観光もしないで、列車ばかりに乗って何が楽しいという向きもあると思います。私の職場でも、まったくその反応です。でも、旅行ってその土地の匂いとか普段の風景を見て非日常を味わう行為であるならある程度制約のある鉄道の旅のほうが、ディープに楽しめる気がします。鉄道を通すためには、その時代時代の叡智を集結しているはずであり、歴史・文化など鉄道に乗るだけですべて味わえます。

今回は常磐線の旅を含め、その場所に行くことが自分の人生で貴重だということを再発見できた旅でした。本当にいい3日間だったと、心から思う夏休みでした。夏休み最高!!

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この記事を書いた人

オーバー50の四国在住のおっさんです。
愛機オリンパス OM-D E-M5 MarkⅢで
土讃線の鉄道風景をメインにJR四国の鉄道風景を撮影します。

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